不況のせいに責任を転換していないですか?

飲食店を経営しているクライアントさんによく質問することがあります。『何故、売り上げが思う様にならないで経営が苦しいのでしょうか?』の質問にはほぼ予想した通りの答えが返ってきます。と言うより想定していた答えが返ってこなかったら私の存在価値が無くなってしまいます。皮肉な言い方ですが期待していたとおりの回答が返ってくるのです。その代表的な回答をいくつか検証すると、まず最初にかえってくる回答は『不況のせい』です。世の中がデフレ不況で人々は外食をするよりも家でお酒を飲んだり食事をするケースが多くなってきていると言うのです。まさにごもっともな意見です。その次は酒気帯び運転の罰則の強化です。これも飲食店経営に大きく影響するのでごもっともです。その他には、駅から徒歩では来店するには距離が有りすぎる立地の問題です。しかし何れも飲食店を開店する時にある程度解っていた織り込み済みの事象であり、そんなこと言っても自身らの力や経営をコンサルをする弊社の力ではどうにも変える事ができないのです。何の問題の解決にはなりません。売上を伸ばし利益を増加する事がテーマなので、解決できない問題は無視するべきなのです。しかしそう話す私も10 年程前に自動車販売業を営んでいた時期が有りました。リーマンショックの影響を受け、事業を手放しました。実はそんな私もその当時は廃業した原因をリーマンショックによる不況のせいにしていました。一般の人は車を買い替えるのを我慢するようになった為、売り上げが落ち込んだのと思い込んでいたのです。しかしもし不況が原因なら業績を伸ばしている知り合いの同業の自動車販売店と当社の違いは何なんだろう?と考えました。景気の落ち込みが原因なら世の中の車屋さんはみんなつぶれちまうではないのか?そう思った私は『物が売れる』という事にはどんな原理原則があり、どんな科学的根拠があるのかを本を読みあさったり、インターネットで自社製品を販売するという実務を通じて実践してきました。その結果、結論に達したのが『ブランド』の確立とそれをどの様にお客様に伝えるかという事です。また次回のブログで説明致しますが、このブランデングというキーワードを軽視している経営者が多いこと切に感じています。

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