週末ともなると新聞に入ってくる折込チラシは数多く有ります。
商売柄、気になったチラシはとっておいて社員教育に使う事が有ります。
このチラシのどこが良いのか?や こちらのチラシは何故悪いのか?などウェブ制作担当者やその見習いの社員に考えさせ勉強させる教材になるのです。
平成30 年4 月中旬に入ってきたチラシのスーパー、飲食店、家電量販店などのチラシ20 枚ほど引き抜いて今でも保管していますが、私がもしその店のチラシ発行責任者だったら『このチラシはNG』とダメ出しを出すだろチラシばかりです。
たった1枚だけ『OK』を出せるチラシ
しかし一枚だけ『OK』を出してもいいチラシが有りました。
それは、ジャパネット〇〇〇のチラシです。
以前のブログで『物を売るな 事を売れ』というタイトルで記事を書きましたが、そのチラシは『事を売っていた』からです。
モノではなくコトを売る大切さ
A1 サイズ(84 ㎝×60 ㎝)のかなり大きいチラシを使い、「このテレビはこのチラシのなんと約1、5 倍の大きさです」と表現し伝えていたからです。
その他にもこのテレビが我が家にやってきたらをイメージさせる様な表現が有り、まさに『事を売っていた』のです。
このようなチラシ作りもジャパネット〇〇〇さんの成長理由の一つだと思います。思い返せば その会社の元社長がテレビコマーシャルに自ら出演していた時も暮らしが変わるイメージの言葉を連発していましたよね。
ダメ出しをするのはモノを売ってるチラシ!
一方、私にダメ出しを食らった他のチラシは物を売っています。
- “フィリピン産バナナ1 袋98 円”
- “群馬県産ほうれん草1 袋”
- ”茨城県産ピーマン1 袋98 円“
そのチラシの表現方法は半世紀も前から変わってい ないのでは?
私はチラシは全面否定しませんし、チラシ以外の広告費もどんどんかけるべきだと思います。しかし無駄なチラシは即刻廃止するべきだと思います。
どの様チラシが無駄ではないのか?
もうここまできたら説明はいらないと思いますが、参考にまで実際の事例を紹介します。
ある子供服専門店の事例
ある子供服専門の販売店の話ですが、今までは、チラシ全面を使って商品の写真と値段ばかりを載せていました。
しかし今までの写真と値段の掲載は紙面の3分の1 くらいにまで減らし、3分の2 のスペースを使って、お店の成り立ち、自己紹介、苦労話、商品に対する想い入れやこだわり等を続けて載せてきました。
徐々にではあったそうですが手応えみたいなものは感じていたそうです。
ある日、今まで見かけなかったお客さんがお会計の時に声をかけてくれたそうです。
「これまで結構苦労されてきたんですね」と。
この子供服専門店のチラシ活用術の効果は、“フィリピン産バナナ1 袋98 円”よりは数百倍の効果が有ると思います。
あなたもホームページを含めた自社の広告宣伝の在り方を もう一度見直してみて下さい。