『えこひいき』も立派なブランド戦略

『ブランド戦略』と言うと商品そのものの差別化だけと思われがちですが、お客様にたいする対応やサービスでも差別化するべきです。

インターネットのショッピングモールにおいて、シルバーランクとかプラチナ会員とかそのモールでの買い物頻度や購入金額によってランク付けされる類が解りやすいと思いますが、実店舗でもあちらこちらでこの様な“えこひいき”が見受けられます。

世界で最初にえこひいきマーケティングをした会社は?!

世界で一番最初にこの“えこひいき”を取り入れたのは航空会社とも言われています。

“マイレージサービス”と言うサービス名のもとにお客様を徹底的に差別するのです。

その航空会社から利用回数が増える事に「あなたはランクアップ致しました」という通知と共にオシャレなカードが送られてきます。

レギュラー→クリスタル→サファイア→ダイアモンドなどの4つのランクです。

サファイア会員ともなると無料で高級ラウンジが使えるのです。

私はそのような高級待合室などは、著名な方や有名企業の社長さんしか使えないとばかり思っていましたが、ポイントさえ貯まれば誰でも使えるようになるのです。

このように心の“えこひいき”の方が金銭的な“えこひいき”より更に有効となります。

飲食店でのえこひいきマーケティング方法

飲食店などでは、ポイントの貯まった常連客でないと頼めない裏メニューでもてなしたり、他のお客様より一回り大きいサイズの名前入りの特別ビールジョッキでもてなすなど実践例も有ります。

こんな話を聞くと、『お客様を差別できないよ』とか、『そんな事をしたら悪い評判がたってしまうよ』など、反対する経営者もいるかもしれませんが、実は、このような顧客差別(えこひいき)をしている会社(お店)ほど業績が良いのも事実です。

そもそも人間は差別されたい

そもそも人間は差別されたい生き物なのです。

そのような特別なサービスを受けていることを友人に知らせたくて一緒に連れてい行って、特別扱いされている事を自慢したりするものです。

連れていかれたその友人もそのサービスの虜になりファンとなり常連客となる仕組みです。商品を『ブランド化』した後は、”えこひいき”をするというサービスも『ブランド化』してみましょう。

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